この動画は、JICA海外協力隊OBの加地氏が、ボツワナで見た教育現場とデジタル化の動きを語る回です。 大事なのは、「アフリカ=支援」という見方だけでは、雇用や発信の変化をとらえきれないことです。 見ると、TikTok、スターリンク、日本車という意外な切り口から、ボツワナの今と日本との接点が見えてきます。

ボツワナの教育現場で、加地氏は何をしていたのか

この動画の入り口は、加地氏の活動内容です。 加地氏はコンピューター技術隊員として、フランシスタウンのテクニカルカレッジで活動していました。

コンピューター技術といっても、仕事の形はいくつかあります。 教育寄り、開発寄り、インフラ寄りに分かれますが、加地氏はインフラ寄りの役割を担っていたと語ります。

実際、加地氏が向き合ったのは、機材管理の課題でした。 どこに何があり、何が使えて、何が不足しているのかが見えにくい状況がありました。 そこで台帳を整え、管理の流れをつくっていく。地味に見えますが、現場ではこうした整理が大きな差になります。

この回の面白さは、海外協力を特別な美談にしすぎないところです。 華やかな技術支援より先に、まずは足元を整えることの大切さが伝わってきます。

支援だけでは足りない――ボツワナの本当の課題は雇用にある

この動画で特に大事なのは、ボツワナを「支援される国」とだけ描いていない点です。 加地氏が見ていたのは、もっと今の社会に近い課題でした。

その中心にあるのが雇用です。 教育を受けても、卒業後に十分な仕事がない。これが大きな壁になっています。 だから支援だけではなく、ビジネスで雇用を生む必要があるという視点が重要です。

この文脈で出てくるのが、若者の発信やコンテンツ産業です。 TikTokは若者発信と産業育成の文脈で見たい。 若い人が発信力を持ち、それが仕事や産業につながる可能性がある。 政府側にも、そうした分野を後押ししようとする流れが見える、というのがこの回の重要な論点です。

TikTok、スターリンク、日本車――ボツワナの今を映す3つの風景

後半で効いてくるのが、具体的な風景です。 TikTokは、ただの娯楽アプリではありません。 若者が発信を学び、見せ方を工夫し、コンテンツを仕事に変える入口にもなりえます。

スターリンクは通信の土台を変える可能性がある。 衛星通信を使ってインターネット接続を広げる仕組みで、通信環境が弱い地域でもつながりやすくなります。 導入の流れにも政策判断が関わっており、ボツワナがデジタル面で前へ進もうとしていることが伝わります。

そして意外に印象に残るのが、日本車です。 日本車が9割以上という現地感覚が語られます。 日本とボツワナが、思った以上に生活レベルでつながっていることを感じさせます。

つまりこの動画は、ボツワナを「支援される国」だけで見ない視点を提示しています。 教育、雇用、通信、移動という生活と仕事の基盤を通じて、私たちの世界と地続きであることを見せてくれます。

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本編では、加地氏の現場経験を通じて、教育、雇用、発信、インフラがどうつながっているかが自然に見えてきます。ぜひ動画で対話の流れをご覧ください。

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※ 本記事は、2026年3月時点の動画内容をもとに構成しています。
※ ボツワナの政策、通信環境、雇用状況、デジタル産業の動きはその後変化する可能性があります。
※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の政策判断や事業判断を勧めるものではありません。