この動画は、止まらない円安に対して当局がどう介入するのかを、実務の目線で読み解く内容です。介入にはいくつかのやり方があり、見えない駆け引きや準備があります。見ると、ニュースでは見えにくい「介入のリアル」が立体的に見えてきます。

為替介入にはどんなやり方があるのか

山﨑達雄氏が整理するのは、主に3つのやり方です。協調介入、委託介入、そして覆面介入です。

協調介入は、複数の国や当局が歩調を合わせて入る方法で、最もインパクトがありますが、いつでも使える手ではありません。委託介入は、海外の当局に実務を委ねて動く形です。

覆面介入は、当局が前面に出すぎずに動く考え方です。市場を落ち着かせながら流れを変えていく発想であり、大きく値段を飛ばして驚かせるやり方とは異なります。

この動画の面白さは、介入を「一発逆転の大技」としてではなく、目的に応じて使い分ける実務として見せているところです。

当局はなぜ見えない形で動くのか

為替市場では、いまや人だけでなくアルゴリズムも売買しています。だから当局も、ただ大きな金額をぶつければよいという話ではありません。

山﨑氏が語るのは、アルゴリズム取引との攻防です。コンピューターは値動きの癖や出来高の変化を見て反応するため、当局もそのパターンを読まれにくくする必要があります。

さらに動画では、介入資金をどう確保するのかという実務の話にも触れます。10兆円規模のスワップのような話は、介入が思いつきではなく、準備と仕組みの上で成り立っていることを感じさせます。

円安が続くとき、何を見て介入を判断するのか

介入は、円安だからすぐやるというものではありません。どこまでが一時的な動きで、どこからが行き過ぎなのかを見極める必要があります。

よく知られるIMMポジションは参考になりますが、それだけで市場の全体像がわかるわけではありません。山﨑氏は、表に出たデータと実際のポジションの違いに目を向けます。

そこに政権判断も重なります。高市政権の下で円安が物価高を強めるなら、介入の必要性は政治的にも高まりやすくなります。この動画は、その判断を単純化しません。だからこそ、円安局面の現実感を保ちながら、「当局は何を見ているのか」を落ち着いて理解できます。

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記事では伝えきれない実務の距離感は、動画の方がつかみやすくなります。気になる方は、YouTube本編でご覧ください。

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※ 本記事は、2026年2月時点の情報をもとに構成しています。為替、金融政策、介入判断をめぐる状況はその後変化する可能性があります。本記事は特定の金融商品の推奨や投資助言を目的とするものではありません。